防爆タブレットを選ぶ際には、まず使用するOSを決めましょう。
iOSの場合、一般の端末に日本の防爆規格の認証を受けたケースを装着する必要があります。ただし、日本での防爆規格認証を受けたiPhone用の防爆ケースはほとんど販売されていません。そのため、iOSを使用する場合は、防爆構造のケースを装着したiPadを検討するのが現実的です。
一方、一般的に業務で多く導入されているWindowsOSの防爆タブレットを選ぶことで、PCで使用しているアプリとの互換性が高く便利です。OSが異なると、使用できるアプリなども異なってくるので、初めに確認しておきましょう。
防爆タブレットを使用するときは、日本の防爆規格の認証を受けた製品を選びましょう。日本では「公益社団法人産業安全技術協会(TIIS)」の「防爆構造電気機械器具に係る型式検定」が行われており、この認証を受けた電子機器のみが危険場所での使用を認められています。
現在の日本の防爆規格は、構造規格と整合指針の2つがあります。構造規格は労働省告示第16号で定められた電気機械器具の防爆構造に関する規格であり、整合指針は国際整合技術指針 Ex2015、Ex2018、Ex2020を指します。
海外の防爆規格としてはIECEx、UL規格、ATEXなどが存在しますが、日本の危険場所で使用する場合、海外の規格の認証だけでは不十分です。必ず構造規格または整合指針の認証を受けている製品を選ぶようにしましょう。
可燃性物質の濃度によって、危険場所は「特別危険箇所(0種場所、Zone0)」「第一類危険箇所(1種場所、Zone1)」「第二類危険箇所(2種場所、Zone2)」の3つに分類されます。それぞれの危険場所に適した防爆構造を有する防爆スマホや防爆タブレットを選ぶことが重要です。
ただし、同じ防爆構造でも構造規格と整合指針で使用可能な危険場所や記号が異なる場合がありますので、事前に製品の仕様書や防爆構造電気機械器具に係る型式検定の合格証の写しを入手し、記載されている記号を確認してください。
防爆構造の種類だけでなく、危険場所に存在する可燃性物質の種類にも対応している製品を選びましょう。製品の仕様書や防爆構造電気機械器具に係る型式検定の合格証の写しに記された記号を確認することで、防爆機器の性能を把握することができます。
構造規格の認証を受けている防爆スマホや防爆タブレットの場合、以下の要素を確認して対象の危険場所での使用に適しているか確認しましょう。
整合指針の認証を受けている防爆スマホや防爆タブレットの場合、以下の要素を確認して対象の危険場所での使用に適しているか確認しましょう。
導入することでDX化にもつながり、爆発の危険性がある場所でも安心・安全に使用できる防爆タブレット。トップページでは、防爆タブレットを選ぶ際に重要な3つのポイントやおすすめの防爆タブレットを紹介しているので、導入の参考にしてください。
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防爆タブレットを選ぶ際には重要な3つのポイントがあります。
ここでは、3つのポイントすべてをクリアした防爆タブレットを、製品の特徴別に紹介しています。